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オープンキャンパスの際に、学科改編や大学全体についての説明会に参加しました。
その際にスライドで発表された内容についての感想です。
■学部コンセプトの矛盾と対立
「災害・超高齢化社会・環境問題」の3つを解決するために、「工学と医療」の力でこの大問題に立ち向かっています、と言ったと思ったら、その後には、世界/日本の問題には、「情報技術系のものにしか解決方法はない」と全く矛盾したことを言います。
さらにその後、世界/日本の大問題に対して、(情報技術だけではなく)「医療」が役立つのは当然、と反論しています。
学部対抗の討論大会をやっているのではないですし、なぜ、学内の対立を露骨に公言するのか分かりません。
■学生を好き勝手に過ごさせる?
そして、それらの大問題の解決に必要な環境として、関東最大級の大きさを持つ「学生が座ったり寝転んだり、好きに過ごすことができる最高のリラックス空間」をその第一に挙げています。
この大学は、教員からきちんとした知識や技術体系を教わるよりも、ぐうたら遊びながら何となく学びたいような人が行くところなのでしょうか。
Fランの学生にやりたい放題にやらせているだけで、日本と世界の大問題がなぜ解決するのでしょうか。
■子供だましのような説明
「バイオ」は「生物」。それが工学部の中にあると「バイオテクノロジー」になる。
:まさか、こんな出鱈目な説明を真に受ける人がいるのでしょうか。
※いうまでもなく、バイオテクノロジーとは、「Biology(生物学)」と「Technology(技術)」からなる造語で、「生命工学」「生物工学」のことです。
「工学部の中にある生物」のことではありません。
■医療系大学ではないことのデメリット
看護学科の学生が、この大学で作った理系の友達と工房で遊んでいるうちに機械に強くなる。
:ドラマの世界ならあり得ると思いますが、現実問題として、工場にあるようなフライス盤等の機械加工、陶芸、鋳造、木工、基板加工、3Dプリンターなどの使い方を遊びながら覚えても、看護師がそういった経験を生かす場面はほぼ皆無です。
臨床工学科にも同じことが言えますが、むしろ、ここは医療系大学ではないゆえに臨床医もおらず、大学の付属病院もないなど、リアルな医療現場に触れる機会が圧倒的に少ないことは大きなマイナスだと思います。
■まとめ
これらは、新学部体制への一種の開き直りというか、Fラン大学特有の奇想天外な発想なのかもしれませんが、遊んでばかりいないで、将来に向けてきちんとした知識体系/技術体系を身につけたい場合は、もっと偏差値の高い大学に行くべきだと思います。